『門司港駅』です。
九州で最も古い木造の駅舎で重要文化財に指定されていて、改札口の近くには鹿児島本線の起点を表す「0哩(マイル)碑」があります。

構内は外観と同じようなレトロ調のつくりになっていて、文字も“自動券賣機” “切符賣場”というように昔の文字で書かれてあり、駅員さんも昔の駅員さんが着ていたような制服を着ている方がいらっしゃいます。
改札を出てすぐその光景ですので、珍しいかもしれません。ぱと様もきーまま様も構内をぐるりと見回していらっしゃいました。

『門司港駅』を出るとすぐ『門司港レトロ』と呼ばれる観光地が広がります。
ここは私が学校に通っている頃はまだ小さな漁港でした。それが大陸貿易の基地として繁栄していた頃の古い建物が多くあることから見違えるほどきれいにレトロ調に整備され、新しい建物も増え、観光地となりました。
地元の人であれば、「あの場所があんなにきれいになって多くの人が訪れる観光地になるとは思わなかった」という人がほとんどだと思います。
駅のコインロッカーに荷物を入れて、まず周遊バスで周辺の観光へ。

『レトロめかり周遊バス』です。

車ではないと行けないところにも行きますし、観光ボランティアガイドの方(年配の方々がされていらっしゃるようです。私たちの乗ったバスは70歳代くらいの女性の方でした)が案内して下さいますので、観光には便利です。数年前から運行を始めたばかりで、私も今回初めて利用しました。

北九州市との姉妹都市、アメリカのノーフォーク市にちなんで名づけられた『ノーフォーク広場』にあるモニュメントです。

ここではバスを降りて海沿いの広場まで行って説明を聞いたのですが、この日は風が強かったので海風にあおられて時折細かな波しぶきが飛んでくるくらいでした。

ここからは本州と九州をつなぐ関門橋が頭上に一望でき、目の前が本州(山口県下関市)です。ぱと様もきーまま様もおっしゃっていらっしゃいましたが、「本州と九州の間って、こんなに近いんだ」という声が聞かれました。
海峡沿いの潮流信号所にある電光掲示板が表示している文字の種類や意味、向こう岸に見える本州下関市の光景・建物の紹介、武蔵・小次郎の決闘の場となった巌流島の紹介…と説明していただきました。

木製の広いテラスデッキの展望台(和布刈(めかり)公園第2展望台)から見た関門橋です。

対岸が山口県下関市。
関門海峡と門司港レトロ地区を見下ろせる、眺めが絶好の場所のひとつです。


写真をクリックすると、拡大してご覧いただけます。

展望台の反対側の道路沿いの壁には、源平壇ノ浦合戦の様子が描かれた、高さ3m、長さ44m、有田焼の陶板1,400枚を使用したという有田焼レリーフの大壁画があります。真ん中の写真の壁画には、入水した建礼門院とその後ろには御座船(安徳天皇と二位尼(平清盛・妻、安徳天皇の祖母)が乗っている)が描かれています。

ここは何度も通ったことがあって、この壁画も通りすがりに見ていたのですが、実は壇ノ浦合戦の様子が描かれているとは知りませんでした。(説明文があるのも知りませんでした(^_^;))
説明文を見ながら壁画を見ていらっしゃったぱと様ときーまま様の横で、「へぇ〜、そうだったんだ」と思って。知っているような素振りをしてましたよね。ぱと様、きーまま様、ゴメンナサイ!
壁画の中央部 壁画の絵と合戦の説明文
写真をそれぞれクリックすると拡大してご覧いただけます。

関門橋の下にはトンネルと人道があり、バイクや自転車は有料、人は無料で歩いて行くことができます。
エレベーターで人道まで降り、下関まで約15分です。

ここで下りて人道を歩いて往復後、次の周遊バスに乗るということもできたのですが、この後の予定と時間を考えて今回はやめようということになりました。
ぱと様、きーまま様、機会がありましたらその時には歩いてみましょうね!

バスの中から見える光景も含めて、ガイドの方がいろいろな説明をして下さいました。
約1時間でしたが、あっという間でした。